
1ヶ月に渡るEURO2016、ポルトガルが激闘の末フランスを破り、見事に初優勝を果たしました。この試合は様々なドラマがあり、見るものを熱くする試合だったと思います。試合に関する名場面や関係者のコメントをまとめましたのでご紹介します。
Contents
【ポルトガル悲願の初優勝】
10日(日本時間11日)に行われたユーロ2016決勝で、ポルトガル代表がフランス代表を延長戦の末に途中出場FWエデルのゴールにより1-0で撃破。悲願の初優勝を果たした。
【ユーロ2016 決勝】悲願の初優勝!ポルトガル vs フランス 1-0 ● 全ゴール&ハイライト集 2016年7月10日 (日本時間7月11日)
【名場面①:クリロナ監督誕生】
C・ロナウド監督が誕生か!? 負傷交代後は仲間を鼓舞してポルトガルを優勝に導く
C・ロナウドは前半早々に負傷し、交代を強いられた。しかし、ピッチを去る際に涙を流したロナウドは、ピッチ外からチームを支え続けた。治療を終えてベンチへ戻ると、延長戦が始まる際にはグラウンドに入ってチームメートたちを鼓舞。さらに居ても立ってもいられない様子のロナウドは、フェルナンド・サントス監督と並んでテクニカルエリアで大声で選手たちに声をかけ、指示を送っていた。
興奮しまくっているロナウドがサントス監督に体当たり、羽交い絞め、どつきまくるという最高に笑えるシーンです。引退後、監督業は行わないずに王様のように暮らすと言っているロナウドですが、こんな熱い監督良いですよね!
(出典:GETTY IMAGES)
【名場面②:キャプテンマーク譲渡】
前半25分、負傷交代のクリスティアーノ・ロナウドに変わりキャプテンマークを付けたナニ。
かなり気合が入ったのか、引き締まった表情となりました。まるで別の人間に生まれ変わったかのようでした。
終始集中力を切らさずキャプテンシーを発揮し続け、見事にチームを勝利に導きました。涙ながらにロナウドがナニにキャプテンマークをつけるシーンと、試合後、表彰式の前にナニ自らロナウドにキャプテンマークを戻す名シーン。
【名場面③:ファーガソンとC・ロナウドの抱擁】
サッカーにおいてはロナウドの育ての親ともいえるサー・アレックス・ファーガソンが表彰式後の階段の脇でロナウドを首を長くしてまっております。まるで孫を待つかのようにロナウドをまっているファーガソン。可愛すぎます。2人の厚い抱擁が胸を熱くします。
【クリスティアーノロナウド負傷退場に対する反応】
(出典:GETTY IMAGES)
・ギャレス・ベイル(ウェールズ代表にて準決勝で対戦、レアル・マドリードのチームメイト)
「こんな形でクリスティアーノがピッチを去るのを見るのはつらい。大事に至らないことを願っている」と発信。
・マルセロ(レアル・マドリードのチームメイト)
「がんばれクリスティアーノ!みんな君と共にいる。君は偉大なんだ」と激励のメッセージ。
・ロナウドの母親ドロレス・アベイロ氏
「こんな息子を見ることは出来ない。サッカーとはボールを蹴るものであって、相手を痛めつけるものではないわ」と悲痛のメッセージ。
・元イタリア代表デルピエロ
「頑張れ!クリスティアーノ!」
・元イングランド代表ギャリー・リネカー
「パリでのファイナル、ロナウドについて起こったことは、なんて残念なことだ!」
【クリスティアーノ・ロナウドのコメント】
キャプテンとして臨んだ今大会、ユーロ2004以来となる決勝進出を果たしたC・ロナウド。12年越しの悲願達成に向けて先発出場した決勝では、25分に負傷交代を強いられることとなった。涙を浮かべながらピッチを後にすることとなったが、チームメイトの奮闘により、歓喜の瞬間を迎えた。
C・ロナウドは「本当に幸せだよ。僕たちは歴史を作った。2004年からずっと思い続けていたものだよ。自分のキャリアの中で最も幸せな瞬間の1つだ。全てのチームメイトとスタッフに感謝したい。ポルトガル人にとって忘れられない瞬間になったね」と、喜びを爆発させた。なお同選手は自身のツイッターも更新。「このチームを誇りに思う。この国を誇らしく思う」と、つづっている。
【ポルトガル代表フェルナンド・サントス監督コメント】
・優勝後のコメント(UEFA公式サイトより)
「我々は非常に豊かな才能に恵まれていると常々選手たちに言ってきたが、今日は相手よりも戦い、よく走り、集中する必要があった」 「このチームは驚異的な組織だ。優勝できると言った私を信じ続けてくれた。どこへ行ってもポルトガルのファンがいて、我々を勇気づけてくれた。選手たちが味わっている感動は言葉で表しがたい。信じられないほどの感動だよ」
・負傷交代のC・ロナウドに対して「彼のチームスピリットは驚異的」
負傷交代したC・ロナウドだったが、その後はまるで監督のように、テクニカルエリアまで出てはチームを鼓舞。延長戦前にはチームの一人ひとりへ声をかけ、激励するシーンもあった。
指揮官はそんなC・ロナウドを手放しで賞賛。「「主将(のロナウド)は本当によく頑張ってくれた。彼のチームスピリットは驚異的だ。二度もピッチに戻ろうとしただけでなく、ドレッシングルームとベンチでの存在も非常に大きかった。ロナウドは私と同様、今夜は我々の夜だと信じていた。世界最高の選手を失えば、いろいろ変更が必要になる。彼を中心に戦略を立てていたからね」と歴史を変えた一戦を振り返った。
・決勝ゴールを決めたエデルに対して
「(エデルを)送り出したとき、彼は得点を約束してくれた」と微笑み、「みにくいアヒルの子が得点したんだ! 彼は今や美しい白鳥さ!」とユニークな表現で称えた。
【決勝点を決めたFWエデルのコメント】
「(C・ロナウドが)決勝ゴールを決めるのは僕だって言ってくれたんだ」と明かし、「彼は強さ、エネルギー、そして生命力を僕に与えてくれた」と話した。決勝点が生まれたのは延長後半4分、PA手前でパスを受けたエデルがドリブルで持ち込み、PA手前から右足を振り抜くと、鮮やかなミドルシュートがゴール左隅に突き刺さった。エデルの今大会初ゴールが決勝点となった。
「EUROの最初の瞬間から、チームのために頑張り続けてきた。あのゴールはその結晶だと思う。これまでのことが報われたんだ。祝福されてしかるべきだよ」
試合全体を振り返ったエデルは「90分間ではフランスの方がよりチャンスを作りだしていた。だけど、C・ロナウドが退場していたにもかかわらず、決定機をものにできなかったね。」と語った。
(出典:GETTY IMAGES)
【MOMのペペ のコメント】
「C・ロナウドのために優勝しなければいけなかった」
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたペペが、試合後にコメントを残した。
「ロナウドという中心選手を欠いたことは僕たちはとても厳しい状況となった。彼はいつでもゴールを決めることができる。僕たちの希望だったんだ。彼がプレー続行できないと分かったとき、僕はチームメートに、彼のために勝たなければいけないということを伝えた」「監督はうまくやったね。交代選手も良いタイミングで出てきた。血、汗、涙…あらゆるものを注ぎ込んだよ。僕たちは、ポルトガルサッカーの歴史に素晴らしい1ページを記したんだ」
(出典:GETTY IMAGES)
【ポルトガルDFセドリックのコメント】
ポルトガル代表DFセドリックの話として、ESPN FCはハーフタイムロッカールームでのロナウドの発言を明かした。「聞いてくれ。俺は勝利を確信している。だからみんなと一緒にいるし、最後まで一緒に戦う」この言葉はチームメイトを大きく勇気付けた。
【クリスティアーノ・ロナウドの名言集はこちら】http://cr40.link/article/440004585.html
【クリスティアーノ・ロナウドのUEFA最優秀選手受賞情報はこちら】 http://cr40.link/article/uefa欧州最優秀選手賞.html
以上、EURO2016 ポルトガル優勝の総集編でした。
戦前の予想では6番手7番手くらいという見方が強かったポルトガル。
クリスティアーノ・ロナウドという世界的スーパースターのいる強いチームですが、決して優勝候補ではありませんでした。
しかもグループリーグでは予想外に苦戦し、なんとか3位通過。その後、なんとかチームを立て直し、強豪との接戦をぎりぎりのところで勝利してトーナメントを勝ち上がってきたポルトガル。
決勝では早々にエースでありキャプテンであるクリスティーアーノ・ロナウドを負傷交代という形で失うことになりましたが、見事なチームスピリットで初優勝を掴み取りました。
本当に素晴らしい、そしてクリロナ監督という最高に面白い決勝を見せてくれてありがとうございました。