人間生きていると誰にでも逆境・不遇のときは訪れます。
「なぜ俺が?」「何がいけなかったのか?」「もうどうでもいい」。そんなことばかり考えてしまい、心身ともに疲れきってしまうことでしょう。
そんな時にぜひともご覧いただきたい作品をご紹介いたします。
どんな逆境だろうと最後は必ず前を向いて歩き出す主人公達に深く共感し、きっと逆境・不遇の時を前向きに受け止められるようになるはずです。
Contents
【第5位】「手紙」東野圭吾
武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、服役中の兄・剛志から弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。
登場人物が皆様々な苦悩を抱えながら生きているのですが、とても魅力的です。映画のラストシーンでの玉山鉄二の演技には涙を禁じえません。
<映画>
【第4位】「流星ワゴン」重松清
主人公永田(38歳)の家庭は崩壊寸前。妻の美代子はテレクラで男と不倫を重ね、息子の広樹は中学受験に失敗し家庭内暴力をふるう。永田自身も会社からリストラされ、小遣いほしさに、ガンで余命いくばくもない父親を訪ねていくようになっていた。「死にたい」と漠然と考えていたとき、永田は橋本親子に出会う。橋本は彼に、自分たちは死者だと告げると、「たいせつな場所」へ連れて行くといった。そして、まるでタイムマシーンのように、永田を過去へといざなう。
ドラマで主人公を演じるのは西島秀俊さん。途中まで主人公のヘタレっぷりにイライラさせられますが、その分、ドラマ最終回での香川照之さんの迫真の演技は見る者すべての心を熱くします。
【第3位】「蒼穹の昴」浅田次郎
「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう」――中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつベストセラー大作!
全4部作という長編ながら、まったく中だるみしない展開です。登場人物の心理・個性などの描写も絶妙です。
【第2位】「ショーシャンクの空に」
無実の罪で“ショーシャンク刑務所”に投獄された青年は、心に秘めた希望と持ち前の明るさで周囲を変えていく…。スティーブン・キングの原作小説をフランク・ダラボンが見事に映画化した珠玉の感動作。ティム・ロビンス、モーガン・フリーマンほか出演。個人的には歴史上最高傑作だと思います。
「心の中には誰にも奪えないものがある・・・それは希望だ!」
【第1位】「沈まぬ太陽」山崎豊子
巨大な航空会社のおそるべき裏面と暗闇…。時代と組織に弄ばれた主人公の過酷な左遷。中近東のカラチ、テヘラン、そしてナイロビへと海外をたらい回しにされた現代の流刑の徒は、企業という猛獣に不屈の闘いを挑む。主人公が自分の正義を貫くために、数々の不条理と戦います。普通だったら心が折れてしまうのではと思うのですが、耐え抜き前向きに生きる姿に心を打たれます。
「なんとしてでも生き残れ!必ず陽が当たる時がやってくる!」
*国民航空の社員で同社の労働組合委員長を務めた恩地元と彼を取り巻く人々の描写を通して、人の生命にかかわる航空会社の社会倫理を表現した作品。日本航空とその元社員である小倉寛太郎、単独機の事故として史上最悪の死者を出した日本航空123便墜落事故などがモデルとされている。実在の複数の人物が登場人物のモデルとなったとの推測があるが、作者は公式には認めていない。
<小説>
<WOWOWドラマ>
現在放映中。個人的にはこれが一番好きです。